新潟工業短期大学

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『レースエンジニア講演会』を開催しました

2022年07⽉08⽇ブログ

6月28日(火)自動車工業科1年生を対象に『レースエンジニア講演会』を開催しました。

今年度は『SUPER GT(GT)』や『SUPER FORMULA(SF)』、『SUPER 耐久』にも参戦中のレーシングチーム『ROOKIE RACING』さんから、統括エンジニア 東條 力さんにご来校いただき『整備士からレースエンジニアになって』というタイトルでご講演していただきました。

あれっ?と思う人も多いのでは!? そうです、東條さんといえば、これまで名門レーシングチーム『TOM’S』に在籍され、『TOM’S』の数々の栄光をエンジニアとして支えてこられた方で、本学2年生やOB・OGにもおなじみの!

その東條さんが、今年の1月電撃移籍したのはモータースポーツ界でもニュースになりました。そして『ROOKIE RACING』のオーナーはトヨタ自動車社長 豊田章男さん。その豊田社長からのオファーで移籍となったそうです。

東條さんは、トヨタ系ディーラーの自動車整備士出身(もちろんトヨタ検定1級)のレース エンジニアなんです。皆さんはレース エンジニアの仕事って知っていますか?? 東條さん曰く・・・『決めること』が仕事だそうです。ドライバーにどんな指示を送るか、天候に合わせたタイヤをどのタイミングで変えるか、給油のタイミングはいつにするか、セーフティカーが入ったらどうするかなど、少しの判断の違いでレース結果に大きな差が出てしまいます。もちろん、『思いつき』や『勘』ではなくデータに裏付けされた判断を行います。レースで実際にマシンが走っている時以外にも、レース戦略を立てたり、メーカーとのやり取りやテスト結果の分析など・・・いろいろな局面でエンジニアの判断が重要になります。

刻々と変化する路面コンディションの中、スリーワイドバトルありの手に汗握る熱い接近戦が観戦できるのは、エンジニアの方々がデータや経験に基づいたマネージメントをしているからなんですね(^^)/

東條さんは、『ROOKIE RACING』がなぜ作られたのか、豊田社長の幼少期の出来事をベースに教えてくれました。そこから、「夢をもって、今出きることを、精一杯やってください!」とも。また、学生時代に力を注いだレポート作成が、今の自分に繋がっていると思うので、皆さんも頑張ってください!!とアドバイスをいただきました。

最後に『ROOKIE RACING』と『富士モータースポーツフォレスト』の情報!

『ROOKIE RACING』

GT500に参戦中の 14号車 TGR TEAM ENEOS ROOKIE ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)は、2022年開幕戦(岡山)で見事ポール・トゥ・ウインを達成!おめでとうございます^^ これからもシーズン優勝に向けて期待大です。

SF 14号車 docomo business ROOKIE(大嶋和也)はこれからに期待してください!とのお話でした。

あ、『ROOKIE RACING』の情報についても、鋭意準備中!だそうです。

『富士モータースポーツフォレスト』

トヨタ自動車は、「富士スピードウェイ」を中心に「富士スピードウェイホテル」や「富士モータースポーツミュージアム」、「レーシングチームのガレージが集まるエリア」、「温浴施設」、「レストラン等」も計画されているそうです。この一環で2022年『ROOKIE RACING』のファクトリーが稼働を始め、ファクトリー内の見学も可能となっているそうです。(他のチームのファクトリーも2023年以降を開業予定)

東條さんも「是非富士スピードウェイ周辺に遊びに来てください!」と仰ってましたよ。